タイ保健省、食品プラ容器の品質・規格に係る新基準を制定
(タイ)
バンコク発
2022年07月26日
タイ保健省は6月17日、保健省告示435号「食品に使用するプラスチック容器包装の品質および規格に関する告示」(日本語仮訳(950KB))を官報に掲載、翌6月18日から施行した。同告示については、2022年3月まで告示案に対する意見公募が行われていていた(2022年3月1日記事参照)。
保健省告示435号においては、従来の保健省告示第295号「プラスチック容器包装の品質規格」(英訳)を廃止したうえで、輸入食品を含め、食品に使用するプラスチック容器包装の品質および規格を新たに定めており、その詳細をプラスチックの種類別に付属表1に規定している。付属表1に規定された種類以外のプラスチックの使用には、安全性評価結果報告書などが必要とされている。また、従来禁じられていた再生プラスチックの使用が認められており、その品質や規格、条件が定められている。
なお、保健省告示435号の施行日(2022年6月18日)から3年間は、従来の保健省告示295号と同等の品質・規格(保健省告示435号の付属表2に規定、注)のプラスチック容器包装の使用も認めるとする猶予期間が設けられている。
ジェトロは日本の農林水産省と連携し、日本で製造された食品に使われているプラスチック容器包装が保健省告示435号付属表1に規定された種類・規格に適合しているかどうかの確認を進める予定だ。
(注)今回施行された保健省告示435号においては、告示施行日から3年間は付属表2に基づくプラスチック容器包装の使用を許可するとされているが、この付属表2の内容は、従来の保健省告示295号に規定されている品質・規格を転記したものとなっている。
(谷口裕基、ウォンパタラクン・ヤーダー)
(タイ)
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