世界の2022年上半期の新車登録・販売台数、中ブラック ジャック ランキングインド除き前年同期比減
(ドイツ、世界、米国、中国、インド、ロシア、ウクライナ)
ミュンヘン発
2022年07月21日
ドイツ自動車産業連合会(VDA)は7月15日、2022年上半期の世界とドイツの乗用車市場の新規登録台数や新車販売台数を取りまとめて発表した。中国とインドを除き、いずれの地域も前年同期比で減少した。VDAは減少の原因について、(1)半導体不足を含むサプライチェーン・物流の分断、(2)特に欧州を中心にウクライナ情勢の影響、(3)米ブラック ジャック ランキング欧州を中心に物価高を挙げた。
欧州(注)の上半期の新規登録台数は前年同期比13.7%減の559万7,700台だった。ドイツ(123万7,975台、11.0%減)、英国(80万2,079台、11.9%減)、フランス(77万1,980台、16.3%減)、イタリア(68万4,228台、22.7%減)、スペイン(40万7,757台、10.7%減)と、主要5カ国がいずれも2桁減となった。米国の自動車市場(乗用車と軽トラック)では、上半期の販売台数は18.3%減の676万7,500台だった。一方、中国は3.7%増の1,020万2,500台、インドは15.9%増の183万1,100台となった。ロシアは経済制裁の影響を受け、57.5%減の37万200台と大きく減少した。
VDAは6月20日、2022年の世界の乗用車市場の見通しを下方修正し、前年比1%減の7,020万台とした。欧州は前年同様1,180万台、うちドイツは3%増の270万台を見込む。米国(乗用車と軽トラック)は1%減の1,470万台、中国は2%減の2,070万台とした。VDAは下方修正の理由として、(1)半導体を中心とする原材料・部品不足、(2)物価高と金利引き上げ、(3)欧州を中心にウクライナ情勢による部品不足、(4)中国の新型コロナウイルス感染対策の都市封鎖(ロックダウン)と上海港の一部閉鎖による国際物流への影響を挙げた。
2022年上半期、ドイツ国内新規登録乗用車の4分の1が電動車
ドイツ連邦自動車局(KBA)の7月15日の発表によると、2022年上半期の電動車〔電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車、燃料電池車〕は前年同期比9.8%増の30万6,383台で、ドイツ国内の乗用車新規登録台数全体に占める割合は24.7%だった。
電動車に占めるドイツブランドの割合は50.6%で、BMW(10.0%)、メルセデス(9.8%)、フォルクスワーゲン(9.7%)、アウディ(7.7%)と続いた。外国ブランドでは現代自動車が1万8,805台の6.1%で首位、テスラが1万8,259台(6.0%)と続いた。
(注)EU加盟国、EFTA加盟国(スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)、英国を含む。マルタは含まない。また、欧州の台数は欧州自動車工業会(ACEA)の統計(7月15日発表)に基づく。
(高塚一)
(ドイツ、世界、米国、中国、インド、ロシア、ウクライナ)
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