タミル・ナドゥ州、製造業の高度化を促進

(インド)

チェンナイ発

2022年07月07日

インド南部タミル・ナドゥ(TN)州は6月24日、センター・オブ・エクセレンス(CoE)(注1)および産業イノベーションセンターを合計24億5,460万ルピー(約41億7,282万円、1ルピー=約1.7円)をかけて開所した。

写真 M.K.スターリンTN州首相が出席した開所式の様子(カジノ ゲーム 無料撮影)

M.K.スターリンTN州首相が出席した開所式の様子(ジェトロ撮影)

CoEは、スタートアップ企業や中小企業を支援し、企業の競争力を高めるとともに、製造業の高度化を促すことを目的として設置された。チェンナイ市内に立地し、学生や専門家、起業家などを対象に、最新鋭の技術に関する高度な研修を行う予定だ。

一方、産業イノベーションセンターは、起業家の創造的なアイデアを、商業的に成功する製品へ昇華させるための支援を行うことを目的としている。TN州北西部のホスールとチェンナイ近郊のスリペルンブドゥールの2カ所に設置され、コワーキングスペースや会議・イベント施設などを備えている。

また、上記の試みを補うかたちで、インダストリー4.0(注2)進捗指数調査の立ち上げも発表され、インド地場IT大手のインフォシス、インド工科大学マドラス校(IIT-M)、英国ノッティンガム大学と共同で調査が行われる予定だ。この調査により、企業は目標を達成するために適した方法を特定・評価し、改善することができるようになり、CoEおよび産業イノベーションセンターの両施設を利用する企業が、より効率的に事業運営できる見込みだ。

同日にはさらに、TN州北部ビルプラム県と西部ティルプール県に設置される予定のTIDELネオパークの定礎式も行われた。TIDELネオパークは、TN州産業開発公社(TIDCO)とTN州電子機器公社(ELCOT)による運営が予定されている工業団地だ。同パークは、既にチェンナイなどのTN州の大規模都市に設置されているTIDELパークと異なり、中小規模都市にIT分野の成長を促すものだ。なお、本プロジェクトは、7億6,900万ルピーをかけて整備される予定だ。

(注1)優れた人材やノウハウなどを集約し、企業の横断的活動をTN州政府主導で推進する組織。

(注2)「第4次産業革命」を意味し、人間や機械などの企業資源が、互いに必要なカジノ ゲーム 無料を共有し、製造プロセスをより円滑なものにすること。

(浜崎翔太)

(インド)

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