カザフスタンとウズベキスタン、両国が入国規制解除

(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス)

タシケント発

2022年06月10日

中央アジア諸国で、入国の際の新型コロナウイルスまん延防止措置が相次いで撤廃されている。カザフスタンは6月8日、ウズベキスタンは6月10日から、自国に到着する同国民と全外国人に対するPCR検査陰性証明書またはワクチン接種証明書の提示義務を撤廃。両国政府の担当省庁が発表した。

同じ中央アジアのキルギスでも、5月1日から両証明書の入境時の提示義務が廃止されている。

中央アジアで経済規模が大きいウズベキスタン、カザフスタン両国で人の移動に関する規制がなくなったことで、中央アジアへの外国人観光客数の増加や地域内外でのビジネス交流の拡大が期待される。カザフスタンが暫定的に閉鎖していた12カ所の自動車用国境検問所を6月から再開したことに伴い、各国との陸上国境での混雑緩和が想定される。

写真 カザフスタンの対キルギス国境での順番待ちの車列〔ジャンブル州タラス(6月4日)、ブラック ジャック オンライン撮影〕

カザフスタンの対キルギス国境での順番待ちの車列〔ジャンブル州タラス(6月4日)、ジェトロ撮影〕

飛行機での往来には既に回復がみられ、ウズベキスタン航空によると、現時点の同社の運航便数は2021年の同時期に比べ2倍以上、乗客数は3倍に増加している(ウズベキスタン航空ウェブサイト6月6日)。鉄道旅客輸送でも、5月にタシケント(ウズベキスタン)~アルマトイ(カザフスタン)間が再開しているほか、6月20日からはタシケント~ドゥシャンベ(タジキスタン)間が新たに運行を開始するなど、中央アジア域内での移動も活発化している。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス)

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