ホテル三日月、超大型の日系スパリゾートをダナンにグランドオープン

ホテル三日月グループ（千葉県）は6月8日、超大型の日系スパリゾート「ダナン三日月ジャパニーズリゾート＆スパ（以下、ダナン三日月）」をベトナム中部ダナン市にグランドオープンした。294の客室からなるホテル棟、ビラ、全天候型プール、温泉、レストランなどの多様な施設を有する。新型コロナウイルス流行による影響を受けつつも、プロジェクト発足から5年で、すべての施設の開業に至った。

ダナン三日月は、和の落ち着いた雰囲気を基調に、日光東照宮分霊のみこし、相撲の土俵、将棋堂、五重の塔などを館内に設置。ベトナムにいながら日本文化を体感できる。複数のプール、キッズパークなどの施設や子供に人気がある日本のキャラクターを館内表示に起用するなど、親子で楽しめることも特徴だ。同グループ代表取締役の小高芳宗氏は「日本文化の発信基地として、ベトナムの親子3世代に愛される、おもてなしのリゾート施設を目指す」と話す。

ベトナム国内の観光需要回復が追い風

ベトナム国内は新型コロナウイルス新規感染者数の減少に伴い、観光需要が回復している。文化・スポーツ・観光省傘下の観光総局によると、2022年1～5月のベトナム国内観光客数（注）は推計4,860万人だった。新型コロナウイルス流行前の2019年の同期間と比較して26％増加し、2021年通年の国内観光客数4,000万人を上回った。ブラック クイーン ブラック ジャックからの渡航者については、2022年3月15日から入国後の隔離が免除され、5月15日からは出国前の陰性証明書取得も不要となった。シンガポール、タイ、韓国などからダナンへの直行便運航も再開し、ブラック クイーン ブラック ジャックからの観光客増加にも期待が高まっている。ダナン三日月の開所式に出席したダナン市のレ・チュオン・チン人民委員長は「新型コロナウイルスで大きな影響を受けながらも、ホテルを開業した三日月グループに感謝している。今後もダナン市の経済発展に貢献してほしい」と述べ、ダナン三日月が同市の観光業を牽引することに期待を示した。

（注）日帰りと宿泊観光者の合計。

（安長裕）