米アマゾン、同社初のドローン配送サービスをカリフォルニア州で年内開始へ

(米国)

サンフランシスコ発

2022年06月16日

米国の電子商取引最大手アマゾン(本社:ワシントン州シアトル市)は6月13日、米国で同社初めてとなるドローンの配送サービス(プライムエアー)をカリフォルニア州ロックフォードで2022年後半に開始すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。このサービスは、同地域に居住するアマゾンプライムの会員向けに無料で提供され、数千の日用品が対象になる見込み。

同社は、ドローンが他の飛行物、ペットおよび障害物を安全に、かつ確実に回避しながら、より広く飛ばせる検知・回避システムを構築した。このシステムを使用することで、ルート上の静的な対象物を認識することができる。ドローンが障害物を認識した場合は自動的にルートを変更して障害物を回避し、荷物を顧客の裏庭に届けるため下降する際は、配達場所に人間や動物、他の障害物がない場所を確認する。

こうしたドローンの配送サービスは、他の企業も力を入れている。例えば、ウォルマートは、ドローンアップと提携して配送サービスを行っており、2022年5月には、年内にネットワークを34地域に拡大して、アリゾナ、アーカンソー、フロリダ、テキサス、ユタ、バージニアの6州400万世帯にサービスを届けると発表した。ウォルマートのドローン配送には、配送費として3.99ドルがかかり、合計10ポンド(約4.5キログラム)までの荷物が受け付けられる。また、アルファベットの子会社であるウィングは、テキサス州ダラス・フォートワース地域やバージニア州で、小売店などと連携してドローンの配送サービスを展開している。薬局チェーン大手のウォルグリーンは、ウィングのドローンを活用しており、条件を満たす地域に商品を配送している。この配送サービスは無料で、アプリをダウンロードすれば利用可能となっている。

(石橋裕貴)

(米国)

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