米国、5歳未満の子供への新型コロナワクチン、6月中に接種開始へ
(米国)
ニューヨーク発
2022年06月07日
米国バイデン政権でコロナ対策調整官を務める、米ブラウン大学のアシシュ・ジャー博士は6月2日の記者会見で、5歳未満の子供への新型コロナウイルスに対するワクチンについて、早ければ6月21日から接種が開始されると述べた上で、接種開始までのスケジュールについて説明した。
発表では、5歳未満の子供への新型コロナウイルス接種開始に向け、米国食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は6月14日と15日に会合を開き、ファイザー・ビオンテックとモデルナが提出したワクチンに関するデータを評価する。5歳未満の子供へのワクチン接種に対するFDAの承認の有無は、その後すぐに決定される。FDAの承認後、米国疾病予防管理センター(CDC)が諮問委員会を開き、その後に、CDC長官がワクチン接種を推奨する勧告を発表する予定だとした。また、5歳未満の子供の大半は、かかりつけの医者からワクチン接種を受けることになると予想するとしている。
ジャー調整官は同日、ワクチンはファイザー・ビオンテック製もモデルナ製も十分に供給があるとした上で、まずは州政府、薬局、地域の医療センター、各連邦政府機関の初回分の発注のために1,000万回分を用意し、6月3日から各州は事前に発注することができると発表した。その後、FDAの承認が下り次第、ワクチンは各地へ発送されるが、実際のワクチン接種はCDCの推奨勧告後に実施されるとした。早ければ6月21日から5歳未満の子供への接種が開始され、その週のうちに本格的な接種が行われるとの見通しを示した。
(吉田奈津絵)
(米国)
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