衛生緊急事態宣言を解除、新型コロナワクチン接種証明の提示のみで入国可能に
(パラグアイ)
ブエノスアイレス発
2022年05月02日
パラグアイ政府は4月18日、国内の新型コロナウイルス新規感染者数の減少を受け、2020年3月16日付の政令3,456号に基づく国家衛生緊急事態宣言を解除した。また、マスク着用義務も撤廃し、4月19日以降の入国制限措置も緩和した。
4月19日からの入国条件は以下のとおり。
- 12歳以上の入国者は新型コロナワクチン接種証明書を提示する
○ワクチンの2回接種(1回接種型ワクチンの場合は1回接種)に加えて、ブースター接種(3回目接種。1回接種型ワクチンの場合は2回目接種)を完了していること。
○ワクチン接種証明書はスペイン語または英語、フランス語、ポルトガル語で、次のハイパーブラックジャックが記載されたものでなくてはならない。
- 入国者氏名、生年月日、身分証明書またはパスポート番号
- 接種済みワクチンのメーカー名とロット番号(製造番号)
- ワクチン接種年月日
- 12歳以上の入国者でワクチン接種証明書を持たない場合は以下のとおり対応する
○出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書を提示する。
○入国の90日から10日前までに罹患(りかん)歴のある入国者は、PCR検査または抗原検査の陽性証明を提示する。
- 隣国居住者(30キロ圏内まで)で、滞在時間が72時間以内の場合は上記の入国条件を免除する。
厚生福祉省は、マスク着用義務が撤廃されたものの、呼吸器症状がある者や医療施設、高齢者福祉施設などでは、引き続きマスク着用の必要性を呼び掛けている。また、公共交通機関、屋内などの閉鎖的な空間かつ混雑する場所では、マスクの着用を推奨している。
4月16日時点の厚生福祉省の週報によると、2022年の第15週目に確認された新規感染者数は138人、同期間の死者数は2人だった。累計感染者数は64万9,034人、累計死者数は1万8,795人。
(山木シルビア)
(パラグアイ)
ビジネス短信 fe4456673b0c2087