第1四半期の実質GDP成長率、前年同期比3.5%
(ロシア)
欧州ロシアCIS課
2022年05月23日
ロシア連邦国家統計局は5月18日、ロシアの2022年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を3.5%(前年同期比、速報値)と発表した。4四半期連続のプラスとなった。
産業別にみると、多くの指標がプラスを維持したものの、伸び幅は軒並み縮小した(添付資料表参照)。特に、農業は前期に比べて伸び幅が4.8ポイント減少した。穀物と豆類の出荷量が前年同期比6.7%減となったことが主因。
需要面では、実質可処分所得が前年同期比1.2%減と4四半期ぶりにマイナスに転じた。
経済発展省は今後の見通しについて、2022年第3四半期(7~9月)に最も経済が落ち込み、第4四半期(10~12月)以降に緩やかに回復するが、2022年と2023年はマイナス成長にとどまるとしている(「インターファクス通信」5月18日)。
2022年の実質GDP成長率について、IMFはマイナス8.5%(4月19日発表)、ロシア中央銀行はマイナス8.0%~マイナス10.0%(4月29日発表)、経済発展省はマイナス7.8%(「インターファクス通信」5月17日)、世界銀行はマイナス11.2%(世界銀行、ウクライナの2022年経済成長率をブラック)と予測している。
(宮下恵輔)
(ロシア)
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