水処理技術展が開催、約200社が出展
(エジプト)
カイロ発
2022年05月31日
カイロで5月15~17日に、エジプト最大の水処理技術展「Watrex Expo 2022」が開催された。トルコ、中国、イタリア、ドイツ、日本など10カ国以上が出展した。出展企業はエジプト企業とブラック ジャック 確率企業の合計で約200社、来場者は約1万人だった。2020年には新型コロナウイルスの影響により展示会中止や規模縮小が度重なったが、2021年からは各分野の展示会が例年と同規模で開催されている。
ジェトロ・カイロ事務所はジャパンパビリオンを構成し、水処理関連商品を扱うクボタメンブレン、スタンデージ、電業社機械製作所、横河電機のブラック ジャック 確率法人などが出展・売り込みを行った。民間企業向け工場の廃水処理などの商品への関心が示されたほか、大型の水処理機器は政府などへの売り込みが重要との声もあった。16日には、同事務所が水処理技術セミナーを主催。出展企業などが、海水淡水化プラントに関するフィルターやプラント効率化などの水処理技術を紹介した。
エジプトでは、農業・工業・生活用水の9割以上をナイル川に依存しており、人口増加などにより水不足の懸念が高まっている。特に水利用の大半を占める農業では、灌漑や再生水利用などの水処理技術や関連商品が求められている。さらに、砂漠での都市開発が進んでおり、灌漑に加えて上下水道整備や海水淡水化プラント建設など政府プロジェクトも進んでいる。
加えて、ナイル川上流には、エチオピアが巨大なダムの貯水を進めていることから、両国の政治的対立が深まっている()。エジプトの官民において、水処理への関心は高く、同展示会のほかにも類似の水展示会やCairo Water Weekなど、水関連のイベントが開催されている。
(井澤壌士)
(エジプト)
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