ブラック ジャック 確率、ミシガン州で自動運転専用道路の開発に1.3億ドルを調達
(米国)
シカゴ発
2022年05月09日
次世代道路インフラ開発の米キャブニュー(Cavnue)は4月27日、コネクテッドカーおよび自動運転車専用の道路開発を目的に、親会社のSIPやフォードなどから1億3,000万ドルを資金調達したことを発表した。同社はまた、米ミシガン州交通局と連携して、州間高速道路94号線(I-94)を拡充させるかたちで、次世代道路インフラの開発を加速化させると発表した。
これは、「CAV(Connected Autonomous Vehicles)コリドー」と呼ばれる次世代道路に関する新たな取り組みの第1段階として、主要都市であるデトロイトとアナーバーを結ぶ約25マイル(約40キロ)の区間に、コネクテッドカーおよび自動運転車のための専用道路を開発するもの。完成すれば、関連技術に対応したインフラを持つ、米国初の道路として機能する。なお、ミシガン州政府は2020年8月、キャブニューをCAVコリドーの開発計画を共同で行なう開発責任者として選定した。同社は、上記フォードのほか、GM、ホンダ、トヨタ、現代、ステランティスなどの自動車メーカーやモビリティ関連会社と提携している。
ミシガン州では限定的ながらも、既に自動運転車が運行しており、同社とミシガン州交通局によるこの開発計画は、州間高速道路を拡張し、必要なインフラを整備した専用レーンを作ることを中心に進められている(オートモーティブニュース4月27日)。また、この計画には、交通調査、環境分析、道路設計、運用計画のほか、地域社会の参画を確実にするための市民参加なども含まれている。この開発計画によって得られた知見は、デトロイトのミシガン・ストリートや、同州南東部を結ぶCAVコリドーのネットワーク拡大のために今後活用される予定だ。
キャブニューのタイラー・デュバル共同創設者兼最高経営責任者(CEO)は、州間高速道路94号線の開発計画について、「実際に試験的なプログラムを開始するのは2024年か2025年になるだろう」と予測する。同氏はまた、「自動車の未来は、ネットワーク接続化と自動化であることは否定できない」とした上で、「統合されたハードウエア、ソフトウエア、高度な道路運用ソリューションを搭載したCAVレーンのネットワークは、未来の安全性と効率性を確実なものにすることができる」と述べている。
(星野香織)
(米国)
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