ドバイの港湾管理会社、タンザニアでBtoB－ECプラットフォームを提供へ

アラブ首長国連邦（UAE）のドバイを拠点とする港湾管理会社DP（ドバイ・ポーツ）ワールドは3月29日、タンザニアで同国の産業農業商工会議所（TCCIA）と協力して、BtoB-ECプラットフォーム「DUBUY」を開始したことを発表した。

DUBUYは、あらゆるカテゴリーの商品についてオンライン上の法人取引の機会を提供し、アフリカ企業の国際市場への進出を後押しするBtoBのマーケットプレースだ。DPワールドが持つ先進技術と物理的なインフラを組み合わせることにより、アフリカで「信頼できるフルフィルメント（注）、安全な金融取引、安全な商品の移動」の実現を目指している。既にルワンダとケニアでサービスを展開しており、これまでに1,500社以上が参加してきた。地元企業のみならず、外国企業がアフリカで新たな取引先を見つけるのにも役立っている。

サービス開始に当たり、DTワールド（DPワールドの100％子会社）最高執行責任者（COO）のマフムード・アル=バスタキ氏は「タンザニアは急速に経済が発展している一方、EC市場が十分に整備されていない。新たなデジタルツールへのアクセスにより、現地のビジネスが繁栄することを期待している」と述べた。また、TCCIA会頭のポール・コイ氏は「DUBUYは、強力かつ多様で、回復力と競争力を持ち、市場や技術的条件の変化に適応できる経済を実現するというタンザニアの2025年開発ビジョンを後押しするもの」として今回の動きに期待感を示している。

（注）通信販売やネット通販での受注から梱包（こんぽう）、発送、受け渡し、代金回収までの一連のプロセス。

（梶原大夢）