英国、フランス・バルネバ製の新型コロナワクチンの使用を承認
(英国、フランス)
ロンドン発
2022年04月15日
英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は4月14日、フランス・バルネバ製の新型コロナウイルスワクチンを承認したことを発表した。同社製のワクチンはMHRAが承認した初の不活化ワクチン(欧州委、オンライン ブラック ジャック)となっている。また、同社のワクチンを承認した医療関連の規制当局は、同庁が世界で初としている。
今回使用が承認されたのは、18歳から50歳に対する2回接種(28日間隔)向け。また、MHRAによれば、同ワクチンは(摂氏)2度~8度で保存が可能で、超低温での保存が難しい地域での使用に適しているとしている。
同社は、スコットランドのリビングストンに製造工場を有しており、同工場で新型コロナワクチンを生産するとしている。一方で、英国政府と締結していた1億回分の供給契約については、2021年9月に義務違反を理由に打ち切られていた。それに伴い、リビングストン工場での製造計画は停止していたものの、スコットランド自治政府との間では製造開始に向けた議論を続けており、同自治政府への最大2万5,000回分の無償供与も含めたワクチン供給も検討されていた。
2022年2月21日には、同社の子会社バルネバ・スコットランドが経済開発機関スコティッシュエンタープライズより最大2,000万ポンド(約33億円、1ポンド=約165円)の補助金を獲得したことを発表。同社は、うち最大1,250万ポンドを同工場での新型コロナワクチンの製造に関する研究開発、最大750万ポンドをそのほかのワクチンの製造工程における研究開発支援に利用するとしていた。
(山田恭之)
(英国、フランス)
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