米超党派の連邦議員団、日本と台湾を訪問

(米国、日本、中国、台湾、北朝鮮、ロシア、ウクライナ)

米州課

2022年04月18日

訪日した米国共和党のリンゼイ・グレアム上院議員(サウスカロライナ州)を団長とする超党派の連邦議員団6人は4月16日、岸田文雄首相との朝食会に出席した。6人はグレアム氏のほか、ロバート・メネンデス上院議員(民主、ニュージャージー州)、リチャード・バー上院議員(共和、ノースカロライナ州)、ロブ・ポートマン(共和、オハイオ州)、ベン・サッス上院議員(共和、ネブラスカ州)、ロニー・ジャクソン下院議員(共和、テキサス州)。唯一の民主党議員で、上院外交委員長を務めるメネンデス議員は、中国などに厳しい態度を取ることで知られている。岸田首相と参加議員は日米同盟の重要性を確認した上で、ロシアによるウクライナ侵攻、中国や北朝鮮をめぐる情勢などに関して意見交換を行った。

また、連邦議員団は前日の15日、台湾で蔡英文総統と会談した。蔡総統は、ジョー・バイデン大統領が打ち出したインド太平洋戦略(バイデン米政権、ブラック ジャック)について、台湾が積極的な役割を果たしたいと述べた。グレアム議員は「台湾を見捨てることは、民主主義と自由を放棄することを意味する。それは人類にとって最悪なことだ」と語り、台湾への支持を明確にした。

4月12日には、前駐日大使のウィリアム・ハガティ上院議員(共和、テネシー州)とベンジャミン・カーディン上院議員(民主、メリーランド州)、ジョン・コーニン上院議員(共和、テキサス州)が東京と大阪、名古屋を訪問し、岸田首相との会談では、16日の議員団と同様に、ロシアによるウクライナ侵攻や、中国と北朝鮮に関する議論を行った。

もともと、4月9~10日にナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)が率いる議員団の日本と台湾訪問が予定されていたが、同議長の新型コロナウイルス感染により延期となった。中国やロシア、北朝鮮に対抗する民主主義勢力の連帯強化などを目的として、米国の連邦議員による日本と台湾への訪問が相次いでいる。

(片岡一生)

(米国、日本、中国、台湾、北朝鮮、ロシア、ウクライナ)

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