オーストラリアへの入国、出発前の新型コロナ陰性証明が不要に
(オーストラリア)
シドニー発
2022年04月28日
オーストラリアへの入国について、4月27日時点のオンライン ブラック ジャックに基づいて、ジェトロが整理したところ、これまで必要だった出発前の新型コロナウイルス陰性証明が4月18日から不要となったほか、一部の州ではワクチン未接種者に対しても入国後の隔離義務を免除する方針であることが分かった。入国手続きや入国後の行動制限などは以下のとおり。
1.入国前に準備すべき書類・手続きなど
オーストラリア入国前には、ワクチン接種証明書の取得とともに、デジタル渡航者申告(DPD)が必要となる。DPDは、ウェブサイトまたはアプリで出発の7日前から入力することができる。日本からの観光やビジネス目的の短期渡航については、ETA(電子渡航承認)の申請が必要となっている。
2.入国手続きの手順
オーストラリア着陸後、空港内で検査などを受ける必要はなく、入国審査(パスポートやビザの確認)を終えると、空港を離れることができる。
3.入国後の必要手続き・行動制限
連邦政府が定めるワクチン接種完了者(注1)は入国後に隔離する必要はなく、一部の州ではワクチン未接種者に対しても隔離義務を免除する動きが見られる。ビクトリア州では4月23日から隔離義務が撤廃されたほか、クイーンズランド州では4月28日から、ニューサウスウェールズ州や首都特別地域では4月30日から、撤廃される。ただし、ワクチン未接種者が入国する際は、連邦政府に対して入国例外措置の申請が必要となる場合がある。
入国後の行動制限については、各州・準州政府のルール(注2)に従う必要がある。多くの州では、到着後24時間以内に各自で迅速抗原検査(RAT)を実施することを求めている。公共交通機関や飲食店などの利用は可能だが、一部の州ではワクチン接種証明書の提示やアプリでの訪問記録(チェックイン)が必要な場合がある。また、空港内や機内、公共交通機関利用時のマスク着用は義務となっているが、その他屋内施設などでのマスクの要否は州によって異なる。なお、症状が出た場合はPCR検査またはRATを実施し、陽性の場合は7日間自宅隔離することが求められる。
(注1)予防接種に関する技術的諮問委員会(ATAGI)のガイドラインを参照。日本で使用されているファイザー製やモデルナ製のワクチンならば、2回の接種で完了となる。
(注2)各州・準州政府の規制一覧を参照。
(住裕美)
(オーストラリア)
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