萩生田経産相、サプライチェーン強靭化イニシアティブに出席

萩生田光一経済産業相は3月15日にテレビ会議形式で開催された日本とオーストラリア、インドの貿易大臣会合に出席し、ダン・テハン貿易・観光・投資相とピユシュ・ゴヤル商工相と会談を行い、オーストラリア、インド、日本の貿易大臣によるサプライチェーン強靱化イニシアティブに関する共同声明を発出した。この会合では、サプライチェーン強靱（きょうじん）化イニシアティブ（SCRI）のさらなる推進に向けた協力について議論を行った。3カ国の大臣は、インド太平洋地域のサプライチェーンの混乱状況に対応し、同地域の強固で持続性があり均衡の取れた包摂的な成長を促進するため、SCRIをさらに発展させる決意を確認した。

3大臣は2021年4月27日の日豪印貿易大臣共同声明に示されたサプライチェーン強靱化のベストプラクティスの共有とマッチングイベントの開催を歓迎した。また、貿易・投資の多元化といった措置の促進や、デジタル技術のさらなる活用の支援によって、3カ国間のサプライチェーン強靱化に取り組む意欲を確認した。その上で、地域大のサプライチェーン原則の策定や、サプライチェーン強靭化に資する共同プロジェクトの実施、ジェトロなどの貿易・投資促進機関を含む各国の産学官との連携等に3カ国で取り組むことに合意した。

ダン・テハン貿易・観光・投資相は「ロシアのウクライナへの軍事進攻が新型コロナウイルス大流行の影響からいまだ回復していない世界のサプライチェーンを混乱させる中、このイニシアティブの戦略的価値はより顕著」とコメントした。

（新田浩之）