欧州大手物流会社、ロシアとベラルーシ向け輸送受け付け相次ぎ停止
(ドイツ、デンマーク、オランダ、ロシア、ウクライナ)
デュッセルドルフ発
2022年03月07日
ウクライナ情勢を受け、ドイツやデンマーク、オランダなどの大手物流会社がロシアやベラルーシ向け輸送サービスを停止すると相次いで発表した(添付資料表参照)。
ドイツのフラウンホーファー集積回路研究所(Fraunhofer IIS)が2021年12月に発表した2020~2021年期の欧州の物流会社売上高ランキングで1位のドイツポストDHLグループは3月2日、ロシアとベラルーシ向けの荷物の新規受け付けを当面の間停止すると発表した。
デンマークのAPモラー・マースクは3月4日までに、海運、空輸、大陸間鉄道の全てで食料、医薬品、人道的必要物資を除くロシアとベラルーシ向け貨物の新規予約を停止すると発表している。積み替えを含むロシア発着の貨物のこれ以上の取り扱いができなくなっているとする欧州のターミナルサービスプロバイダーが増えていることを理由に挙げている。なお、ロシアのサンクトペテルブルク、カリーニングラード、ノボロシースク各港を利用した海運は食料、医薬品、人道的必要物資を含めて取り扱いを中止している。
オランダのキューネ・アンド・ナーゲルも3月1日、医薬品、ヘルスケア用品、人道的必要物資を除くロシア向け貨物の取り扱い中止を発表した。
各社ともに停止措置の期限は明記されていない。
(木場亮)
(ドイツ、デンマーク、オランダ、ロシア、ウクライナ)
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