トルコ内務省、新型コロナウイルス規制を大幅に緩和
(トルコ)
イスタンブール発
2022年03月09日
トルコ内務省は3月4日、保健省の報告に基づき、マスクの着用、HESコード(感染状況確認用のQRコード)の提示、PCR検査の受検義務など、新型コロナウイルスの感染防止に関する各種規制を3月3日付で緩和したことを発表した。詳しい内容は以下のとおり。
- 屋外およびソーシャルディスタンスの維持が可能で十分な換気がされている屋内の場所では、マスクの着用義務を廃止。ただし、学校、病院、映画館、劇場などのソーシャルディスタンスの維持が不可能な屋内や、公共交通機関でのマスク着用義務は継続。
- ショッピングモール、劇場などへの入場や公共交通機関利用の際に求められていたHESコードの提示を不要とする。
- 国内線に搭乗する際に、ワクチン未接種者などに求められていたPCR検査陰性証明書の提出義務を廃止。また今後は、症状のない人に対するPCR検査を不要とする。
- トルコへ空路で入国する場合は、ワクチンを接種済みの者はワクチン接種証明書、ワクチン未接種者はPCR検査陰性証明書の提示が求められるが、12歳以下の子供は対象外。国際便搭乗中のマスク着用は必須となっている。他方、陸路(鉄道を含む)および海路で入国する場合は、いかなる資料の提出も求められない。
トルコでは年明け以降、新型コロナの新規感染者数が1日当たり10万人前後に達するなど急増していたが、2月に入ると減少傾向に転じ、3月上旬には1日当たり2万~3万人台まで下がった。
(エライ・バシュ)
(トルコ)
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