米加州ZEV販売台数、2021年は過去最多の25万台突破
(米国)
サンフランシスコ発
2022年02月07日
米国カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)は1月31日、2021年の州内のゼロ・エミッション車両(ZEV)に関するデータを発表した。同年のZEV販売台数は25万279台で、過去最多となった。これまで最多だった2018年の15万7,143台から約59%増加した。2021年のZEV販売台数のうち、バッテリー式電気自動車 (BEV)が73.5%、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)が25.2%、燃料電池車(FCEV)が1.3%を占めた。また、2021年を含むZEV累計販売台数は105万4,095台に達した。2021年の乗用車販売台数201万6,192台のうち、12.4%をZEVが占めた。
2021年のZEV販売台数をメーカー・モデル別にみると、1位はテスラ・モデル3(6万7,262台)で、以下、テスラ・モデルY(6万1,022台)、トヨタ・プリウスプライム(1万4,275台)、シボレー・ボルトEV(1万2,313台)、トヨタ・RAV4プライム(7,988台)となった。5位にランクインしたトヨタのRAV4プライムは、2020年は販売台数で20位以内にも入っていなかったが、2021年には前年より7,000台超も増え、大きく順位を上げた。
同州がZEV化を進める上で重要視する充電・燃料補給設備数をみると、2021年12月31日時点で州内において利用可能な電気自動車(EV)充電設備は7万9,023カ所、水素ステーション(乗用車向け)は54カ所だった。ギャビン・ニューサム州知事(民主党)は2020年9月に発した知事令で、2035年までに乗用車の新車販売を100%ZEV化することなどを定めた(関連実写 版 ブラック ジャック)。CECは、この目標の達成には、2030年までに120万カ所以上(乗用車向け)のEV充電設備が必要だと推計している()。
(田中三保子)
(米国)
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