新型コロナ関連規制を強化、2月24日からワクチンパスを導入
(香港)
香港発
2022年02月09日
香港政府は2月8日、新型コロナウイルス感染拡大防止措置の強化と今後導入予定のワクチンパスの詳細について発表した。2月10日から公共の場における集合人数を2人までとするほか、2月24日からはワクチンパスを導入し、12歳以上で少なくとも1回のワクチン接種を完了していない者は、飲食店やホテルなどの指定施設(注1)を利用できなくなる。
各措置の詳細は以下のとおり。
【2月10日からの強化措置】
- 公共の場における集合可能人数をこれまでの4人から2人に制限。
- 親族、友人などの家族間の会合については2家族までに制限。
- 2月23日までヘアサロン、宗教関連施設は閉鎖。
- 飲食店の1テーブル当たりの着席可能人数をB類・C類2人、D類4人までに制限(注2)。
- 各措置への違反者に対する罰金について、5,000香港ドル(約7万5,000円、1香港ドル=約15円)から1万香港ドルへ引き上げ。
【2月24日から実施のワクチンパス】
- 指定施設入場時に、新型コロナウイルス感染リスク通知アプリ「安心出行(LeaveHomeSafe)」を利用するとともに、ワクチン接種記録を提示。
- 3段階に分けて実施。第1段階は2月24日開始、12歳以上の者は少なくとも1回接種が必要。第2段階は4月末開始の予定、12~17歳の者は少なくとも1回接種、18歳以上の者は少なくとも2回接種が必要。第3段階は6月末開始の予定、12~17歳の者で1回目接種から6カ月以上たっていれば2回接種、18歳以上の者で2回目接種から9カ月以上たっていれば3回接種が必要。
- D類の飲食店については、先行して2月10日からワクチンパス実施。すなわち、12歳以上の者は少なくともワクチン1回接種が必要。
(注1)飲食店やホテル以外に、スーパーマーケット、百貨店、ショッピングモール、街市(市場)、バー、ゲームセンター、サウナ・浴場、フィットネスセンター、アミューズメント施設、映画館・劇場・文化施設、パーティールーム、ネイルサロンなど美容関連施設、ナイトクラブ、カラオケ店、麻雀店、マッサージ施設、運動場、プール、クルーズ船、イベント施設、宗教関連施設、ヘアサロンが指定されている。
(注2)飲食店は、B類(従業員がワクチン未接種)、C類(従業員がワクチン1回接種済み)、D類(従業員がワクチン接種を完了、来店客がワクチン1回接種済み)に分けられており、類別に店舗収容率やテーブル着席者数などが定められている。
(渕田裕介)
(香港)
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