入境後の検疫期間を10日に短縮へ、実施時期は別途公表
(台湾)
中国北アジア課
2022年02月15日
台湾の中央流行感染症指揮センター(CDC)は2月14日、在宅検疫および入境者の検査措置を緩和する方針を発表した。在宅検疫の日数はこれまで14日だったが、今回の緩和で10日に短縮される。実施時期や詳細は、域内外の感染状況や市中感染リスクを踏まえて適切なタイミングで公表するとしている。緩和後の在宅検疫の方針は以下のとおり。
- 在宅検疫期間を10日に短縮。検疫期間終了後、7日間の自主健康管理を行う。
- 在宅検疫は原則、自宅または親戚・友人宅に1人1室で滞在すること。この条件を満たせない場合は、検疫ホテルに10日間滞在すること。
また、緩和後の入境者の検査措置の方針は以下のとおり。
- ビジネス客の入境許可条件を緩和し、検疫期間を短縮する。
- PCR検査については、入境時と10日間の検疫期間終了後の2回実施する。
- 家庭用の検査キットで、検疫期間の3日目、5日目、7日目、および自主健康管理期間の6~7日目に各1回、合計4回検査を行う。
CDCは今回の緩和に際し、旧正月前後の域内の感染状況や、オミクロン株の潜伏期間が短く、感染者の入院率および死亡率がほかの変異株に比べて低いこと、さらに、日本や韓国、香港、シンガポールなどにおける検疫措置が緩和された点などを考慮したという。
そのほか、CDCは検疫措置の調整に対応するため、1~3回のワクチン接種カバー率および高齢者の接種率向上、持続的な医療環境の整備および検疫能力の強化、検疫期間とその後の検査キットの使用頻度増加、自宅での1人1部屋または防疫ホテルでの厳格な防疫管理実施、企業の自主防疫対応管理計画の強化、ビジネス客の入境プランなどの防疫パッケージ、などを検討していることを明らかにした。
(柏瀬あすか)
(台湾)
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