ハイテク技術見本市「CES 2022」、米ラスベガスでハイブリッド形式で開幕
(米国)
ロサンゼルス発
2022年01月07日
世界最大級のハイテク技術見本市「CES 2022」が1月5日、米国ラスベガスで開幕した。
2021年のCESは、新型コロナウイルスの感染拡大により、オンラインでの開催を余儀なくされたが(2020年7月30日記事参照)、今回は対面とオンラインを交えたハイブリッド形式での開催となった。当初は1月8日までの開催が予定されていたが、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大を受け、日程を1日短縮して1月7日までの開催となった。
新型コロナウイルスの感染拡大前の「CES2020」では17万人以上の来場者があったが、今回の来場者数は5万人から7万5,000人程度と予想されている。また、オミクロン株の感染拡大を受け、パナソニックやグーグル、メルセデス・ベンツ、ゼネラルモーターズ(GM)、アマゾンなどが対面方式での参加を辞退している(「ワシントン・ポスト」紙電子版2022年1月5日)。パナソニックやオムロン、ゼネラルモーターズは完全オンライン形式の記者会見を開催した。
「CES 2022」では、約800社のスタートアップ含め約2,300社以上が出展しており、車両技術、人工知能、デジタルヘルス、スマートホーム技術などの最新の変革技術に加え、非代替性トークン(NFTs)、フードテック、スペーステックなどの新カテゴリーが加わっている。ジェトロも日本のスタートアップの出展を支援しており、Eureka Parkに加え、Venetian 2Fにもパビリオンを設置している。
会場では新型コロナウイルス検査キット配布も
展示会会場の来場者には、感染対策としてワクチン接種証明の提示が義務付けられるとともに、入場前24時間以内の検査実施が求められている。また、入場用のバッジを受け取る際には抗原検査キットが無償で配布されている。
国外からの来場者は、米国への渡航の1日前までに受けた検査の陰性結果の提示が求められている。また、検査後72時間以内に国外へ渡航する証明書を提示することを条件に、出国の際に検査が必要となる来場者向けにPCR 検査キットが無償で提供されている。
記者会見の会場では、安全な距離を確保できるよう安全措置が取られたほか、展示会場内では緊急対応エリアが設けられ、新型コロナウイルス感染の症状が出た来場者が即座に検査をできる体制も整備されている。
(サチエ・ヴァメーレン)
(米国)
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