台湾、リトアニアとの共同事業に10億ドルの融資基金の設立表明

台湾の国家発展委員会（National Development Council）の龔明鑫主任委員は1月11日、リトアニアのアウシュリネ・アルモナイテ経済イノベーション相とオンラインで会談を行い、台湾が近い将来にリトアニアと台湾の共同事業プロジェクトに10億ドルの融資基金を設立すると表明した。今回の会談前の5日にも、リトアニアに設置した台湾の代表処の黃鈞耀代表が、リトアニア産業への投資に2億ドル規模の「中東欧投資基金」設立を発表したばかりだ。

アルモナイテ経済イノベーション相は台湾からの投資計画を歓迎し、半導体市場で最も重要なプレーヤーである台湾と協力して、国内の半導体製造エコシステムを開発することはリトアニアだけでなく、欧州全体に付加価値をもたらすと期待を示した。半導体に加え、台湾はリトアニアが強みを持つレーザーとバイオテクノロジー分野にも関心を持っており、投資の詳細は今後協議する予定。

会談では、アルモナイテ経済イノベーション相が、中国側の通関で止められた120個以上の貨物コンテナを台湾が引き取ったことに謝辞を述べ、2022年は台北にリトアニアの通商代表事務所を開設することを実現したいと龔主任委員に伝えた。

（吉戸翼）