自動車大手3社の2021年販売台数、半導体不足に直面も低排出ガス車は急増
(ドイツ、世界)
ミュンヘン発
2022年01月24日
フォルクスワーゲン(VW)グループ、ダイムラー、BMWのドイツ自動車大手3社は2022年1月、2021年の全世界での乗用車販売台数を相次いで発表した。VWグループとダイムラーの販売台数は半導体不足の影響で前年より減少したが、BMWの販売台数は増加した。3社とも低排出ガス車〔バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)〕の販売台数は急増した。中国市場での販売台数は、VWグループが前年比14.1%減(香港を含む)、ダイムラーが2.0%減となる一方、BMWは過去最高を記録した。
VWグループの2021年の販売台数(同社プレスリリース)は、前年比4.5%減の888万2,000台だった(注1)。ブラック ジャック ディーラーでは、北米は90万8,400台で15.6%の伸びをみせたものの、最大の販売台数を誇る中国市場(香港を含む)が14.1%減の330万4,800台となった。西欧は2.7%減の286万400台にとどまった。ブランド別では、グループ内最大の販売台数を占めるVW乗用車が8.1%減の489万6,900台と大きく減少した。
低排出ガス車の販売台数は好調だった。BEVは前年比95.5%増の45万2,900台だった。中国におけるBEVの販売台数は9万2,700台で4.2倍と急増した。PHEVも全世界的な増加傾向をみせ、62.3%増の30万9,500台となった。
ダイムラーの2021年の販売台数(同社プレスリリース)は、前年比5.0%減の209万3,476台だった(注2)。ブラック ジャック ディーラーでは、欧州が11.2%減の69万6,136台となり、中国は2.0%減の75万8,863台にとどまった。一方、米国が0.4%増と微増で、27万6,102台となった。BEVとPHEVを合わせた販売台数は、69.3%増の22万7,458台で過去最大となった。そのうち、BEVの「メルセデスEQ」ブランドは4万8,936台を占め、前年比2.5倍に急増した。
BMWの2021年の販売台数(同社プレスリリース)は、前年比8.4%増の252万1,525台だった(注3)。ブラック ジャック ディーラーでは、ドイツが26万7,917台で6.8%減少したものの、ドイツ以外の国・地域での販売台数が増加傾向にあった。欧州が3.9%増の94万8,087台、米国が19.5%増の36万6,574台だった。中国での販売台数は8.9%増の84万6,237台で、過去最大になった。BEVとPHEVを合わせた販売台数は70.4%増の32万8,316台となった。
(注1)乗用車に加えて、VWグループ内のスカニア、ナビスターとマンのトラック台数を含む。
(注2)メルセデス・ベンツおよびスマートの合計。メルセデス・ベンツは「Vクラス」と「EQV」を含む。ブラック ジャック ディーラーはメルセデス・ベンツのみ。
(注3)BMW、ミニ、ロールスロイスブランドの合計。ブラック ジャック ディーラーと低排出ガス車の数値にはロールスロイスを含まない。
(クラウディア・フェンデル)
(ドイツ、世界)
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