1月13日から新たな感染対策措置、入国時の抗原検査、外食時にはワクチン証明書が必要に
(バングラデシュ)
ダッカ発
2022年01月12日
バングラデシュ政府は1月10日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、感染予防およびオミクロン変異株の拡大を防ぐため、新たな措置を発表した(添付資料・ジェトロ仮英訳参照)。本措置は、1月13日から次の通知が出るまで適用される。主なポイントは以下のとおり。
- ショッピングモール、マーケット、ホテル、レストランにおいてはマスクの着用を必須とする。
- オフィス、裁判所など公共の場においてマスク着用の義務化。健康ガイドラインに違反した場合は、国内をくまなくカバーする移動裁判所により罰せられる。
- レストランでの食事やホテルにチェックインする際には、ワクチン接種証明書を携帯しなければならない。
- 12歳以上の学生については、教育省が指定した日以降、ワクチン接種を完了していなければ、対面授業に出席できない。
- 陸路、港湾、空港でのスクリーニングを強化する。陸路国境においては、トラックのドライバーのみ入国を許可し、ドライバー以外の者の入国を禁止する。また、空港での送迎は不可とする。
- 公共交通機関(バス、鉄道、フェリー)は半分のキャパシティで運用する。ドライバーや搭乗員はワクチン接種証明書を提示しなければならない。
- 入国者については、新型コロナウイルスワクチン証明書を提示し抗原検査(Rapid Antigen Test)を受検しなければならない。
- あらゆる集会(社会、政治、宗教)については、次の通達が出るまでは中止とする。
- 地方行政は、地域の事情に応じた措置を講じることができる。
1月11日、ジェトロがバングラデシュ航空局に、入国者に対する抗原検査の実施方法について確認したところ、現状では具体的な実施方法が決まっていないとの回答だった。
バングラデシュでは、2021年12月の1日当たりの平均感染者数が299人と感染状況は落ち着いていたが、2022年1月に入って感染状況が悪化し、1月10日は1日の感染者数が2,000人を超えた。1月11日時点で、オミクロン変異株感染者は31人確認されており(「デイリースター」1月13日)、今後、オミクロン変異株により感染が拡大する可能性があり、より一層の注意が必要だ。
(安藤裕二)
(バングラデシュ)
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