ホンダ、電動三輪バッテリーシェアの新会社をベンガルールに設立

(インド)

ベンガルール発

2021年12月09日

ホンダは12月2日、電動三輪タクシー(リキシャ)向けのバッテリーシェアリングサービス事業PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を行う現地法人のホンダパワーパックエナジーインディアをインド南部のベンガルールに設立したことを発表した。

ホンダはこの現地法人設立に先立ち、10月29日付のプレスリリースで、インドでのバッテリーシェアリングサービスを2022年前半に開始することを明らかにしていた。まずはベンガルールから事業開始し、その後インドの各都市に順次拡大していく予定だ。

本取り組みでは、インドで製造した着脱式可搬バッテリー「ホンダ・モバイルパワーパックe:」を用いたシェアリングサービスを展開する。リキシャは、現在地から最寄りの電池交換ステーションで残量の少なくなったバッテリーを満充電されたものと交換することができる。ドライバーは電池切れの心配や、充電待ちで無駄になる時間を最小限にして、利用客を失うリスクを大幅に軽減できる。バッテリーをシェアすることで、現在の電動モビリティーの課題である「短い航続距離、長い充電時間、高いバッテリーコスト」を解決できるとしている。ホンダは事業化に当たって2021年2月からインドで実証実験を行い、課題の洗い出しや事業性の検証を行ってきた。

新会社は今後、車両メーカーと緊密に連携し、必要な技術供与を行いながら「ホンダ・モバイルパワーパックe:」を搭載した車種の拡大や、サービスの普及・向上を目指す。将来的には、小型モビリティーのさらなる電動化促進や、温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」への実現に貢献したい考えだ。

(倉谷咲輝)

(インド)

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