2022年から公的な週末を土日に変更、金曜日は半日勤務に
(アラブ首長国連邦)
ドバイ発
2021年12月08日
アラブ首長国連邦(UAE)は、連邦政府機関の公的な週末について2022年1月から、現在の金、土曜日から土、日曜日へ変更することを決定した。併せて、金曜日を午前中のみの半日勤務とするとした〔12月7日付エミレーツ国営通信(WAM)〕。今後、各首長国政府や民間企業がこれに追随すると予想され、UAEの週末は土、日曜日が標準になるとみられる。
発表によると、運用は2022年1月1日に開始する。UAE連邦政府の勤務日時は月曜日から木曜日の午前7時30分から午後3時30分まで、金曜日は午前7時30分から正午までの半日勤務となり、金曜日は在宅勤務も選択できるようになる。イスラム教の金曜礼拝に配慮したためだが、これにより週末は金曜日午後から日曜日までの2.5日と長くなる。政府は「週末を長くすることで、生産性の向上とワークライフバランスの向上が期待できる」としている。
アブダビの政府関係者は「これまで日本を含むアジアや西欧各国とは、ビジネスをする上で1日のギャップがあった。政府内では、数年前からこれを課題と捉えて議論を行ってきた。今回の変更により、世界の他地域と足並みをそろえることとなり、グローバルビジネスの円滑化を促進できる。特に金融や株式マーケットに良い影響を与えるだろう」とジェトロに対して語った。
連邦政府機関の決定を受け、国内の公的教育機関や私立教育機関が2022年1月から、登校日を月~金曜日(金曜日は半日)とすると表明。アブダビ首長国政府とウンム・アル・カイワイン首長国政府も変更に従うと発表している。また、アブドゥル・ラフマン・アル・アワール人的資源・自国民化相は国内の民間企業に対して「新しい制度を最大限活用するよう」要請しており、日本企業を含む外国企業も社内ルール変更を迫られる可能性が高い。
(山村千晴)
(アラブ首長国連邦)
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