11月の乗用車新規登録台数、5カ月連続で前年同月比減
(ドイツ)
ミュンヘン発
2021年12月08日
ドイツ連邦自動車局(KBA)は12月3日、2021年11月のドイツ国内の新規乗用車登録台数を前年同月比31.7%減の19万8,258台と発表した(同局プレスリリース)。新規乗用車登録台数の前年同月比での減少は7月から5カ月連続となった。
11月の低排出ガス車〔バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)〕の新規登録台数をみると、BEVは前年同月比39.0%増の4万270台となった。一方、PHEVは2021年10月の減少(関連オンライン ブラック ジャック)に続き、11月も8.9%減の2万7,899台だった。低排出ガス車のシェアは全体の34.4%で、初めて3分の1以上を占めた。ガソリン車の新規登録台数は43.6%減と大きく減少し、シェアは33.3%で低排出ガス車のシェアとほぼ同じになった。ディーゼル車も55.7%減の大幅な落ち込みとなり、シェアは15.8%にとどまった。
ドイツ自動車産業連合会(VDA)は12月3日の発表で、ドイツ国内の新規登録台数が減少している主因として、世界的な半導体不足による生産台数の減少を挙げた(同連合会プレスリリース)。2021年11月の国内乗用車生産台数は前年同月比31.7%減の30万7,200台となった。2021年1~11月では、前年同期比11.8%減の284万7,900台だった。乗用車の輸出も生産減の影響を受けて、11月は22万7,100台で前年同月比32.9%減少した。2021年1月~11月の輸出台数も、前年同期比9.7%減の217万8,800台に減少した。
(クラウディア・フェンデル)
(ドイツ)
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