JERA、米テキサス州南部の陸上風力発電事業へ参画
(米国、日本)
ヒューストン発
2021年12月03日
国内外で火力発電や再生エネルギー事業などに取り組むJERA(本社:東京都中央区)は12月2日、米国子会社を通じて、米国テキサス州エル・サウズ陸上風力発電事業に参画すると発表した。アペックス・クリーン・エナジーの子会社であるアペックス・クリーン・エナジー・ファイナンスとの間で株式売買契約を締結し、事業権益の100%を取得した。
JERAは米国で再生可能エネルギー事業を展開するため、2020年に子会社のJERAアメリカズ傘下にJERAリニューアブルズNAを設立し、新規プロジェクトの開発を進めている。今回のエル・サウズ陸上風力発電事業は、JERAリニューアブルズ NAが手掛ける初の案件になるという。
本事業は、テキサス州南部のウィラシー郡で約30万キロワット(kW)の陸上風力発電所を建設・保有・運営するもので、2022年初頭に現地工事に着手、2022年第4四半期(10~12月)の運転開始を予定している。
JERAは再生可能エネルギーの事業規模について、2025年度に500万kWとすることを目標に掲げており、米国ではそのうち約200万kWの事業開発に取り組んでいる。
JERAは7月28日に、米国子会社を通じて参画している米ニュージャージー州のリンデンガス火力発電事業の事業会社リンデン・コージェン・ホールディングスが米石油精製大手フィリップス66(テキサス州ヒューストン)との間で、石油精製所で生産した水素を含むガスの引き取りに関する契約を締結したと発表している(関連ブラック ジャック サイト)。11月15日には、米国子会社を通じて米国のフリーポートLNG(液化天然ガス)プロジェクトを運営するフリーポートLNGデベロップメント(本社:テキサス州ヒューストン)に出資することも発表している(2021年11月16日記事参照)。
(沖本憲司)
(米国、日本)
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