ニトリグループ、2022年にシンガポールとマレーシアに初出店

(シンガポール、マレーシア)

アジア大洋州課

2021年12月23日

家具やインテリア用品の小売業などを展開するニトリホールディングス(本社:札幌市)は12月16日、東南アジアへの出店を開始すると発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。手始めにマレーシア(2022年1月)、続いてシンガポール(2022年3月)にそれぞれ1号店を出店する予定だ。ニトリグループは既に米国や中国、台湾といった国・地域で88店舗を展開している(国内は692店舗)が、東南アジアへの出店は今回が初となる。

ニトリホールディングスのプレスリリースによると、マレーシアの1号店はクアラルンプールで、2022年1月に開業予定の三井不動産が運営する商業施設「ららぽーと」に出店する。三井不動産にとっても同商業施設の東南アジアでの開業は初となる。

シンガポールの1号店は、家電量販店などを展開しているノジマ(本社:横浜市)の完全子会社コーツ・シンガポールが運営する商業施設「COURTS Nojima」に出店する。ノジマのプレスリリース(2021年1月14日付)によると、同商業施設は2020年12月までシンガポールの老舗百貨店「ロビンソンズ」が入居していた「ザ・ヒーレン」で、地下1階から地上5階までの商業フロアを一括して借り受け、自社の旗艦店舗のほか、複数の専門店テナントを誘致して、魅力のある商業施設づくりを目指すとしている。

ニトリグループは2032年までに3,000店舗、売上高3兆円を達成するというビジョンを掲げており、今後5年間でマレーシアに20店舗、シンガポールに10店舗の出店を予定している。ニトリホールディングスグローバル商品本部長兼グローバル販売事業推進室長の武田政則取締役はプレスリリースで「ニトリグループは商品の企画から製造、物流、販売までを自社でプロデュースする独自のビジネスモデルを展開。90%以上の商品が当社独自のプライベートブランド商品であると同時に、多くが東南アジアを含むアジアの国や地域で製造されている。この度の出店は、このように非常に関係の深い東南アジア地域において、販売事業も始めるということで大変嬉(うれ)しく思っている」と述べた。

(児島亨)

(シンガポール、マレーシア)

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