米リフト、2023年からラスベガスで「ロボタクシー」商業展開へ
(米国)
サンフランシスコ発
2021年11月15日
米国のモビリティ企業リフト(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)と自動運転技術開発のモーショナル(本社:マサチューセッツ州ボストン)は11月9日、2023年からネバダ州ラスベガスで完全自動運転車両による配車サービスの商業展開を開始すると発表した。リフトの配車アプリから呼べる車両に、モーショナルの自動運転車(AV)が加わることになる。ネバダ州で完全AVによる配車サービスの商用利用が本格的に開始されるのは、これが初になるという。両社は2020年12月に、完全AVによる配車サービスを米国の複数の主要都市で展開していくパートナーシップ締結を発表していた。
配車サービスに使用されるのは、現代自動車の電気自動車(EV)IONIQ 5にモーショナルの自動運転技術(レベル4、注)を搭載したAV(以下、IONIQ 5ロボタクシー)となる。リフトとモーショナルは、2022年後半から試験的にIONIQ 5ロボタクシーに乗客を乗せて走行を始める。乗客は乗車から降車まで一貫して、自動運転走行を体験する。2023年の商用利用までに乗客のフィードバックを集め、顧客体験に磨きをかける予定だ。
なお、リフトは2021年4月、自社の自動運転部門をトヨタ自動車の子会社ウーブン・プラネット・ホールディングスへ売却することを発表している(関連ブラック ジャック アプリ)。
(注)レベル4は、セーフティードライバーの同乗を必要としないが、自動運転可能な環境や地域に制限がある。
(田中三保子)
(米国)
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