新型コロナ対策で12月19日まで夜間ロックダウン実施など規制厳格化
(オランダ)
アムステルダム発
2021年11月30日
オランダのマルク・ルッテ首相とヒューホ・デ=ヨンゲ保健・福祉・スポーツ相は11月26日の記者会見で、新型コロナウイルス感染者数がこの数週間で急増し、全国の医療態勢にも影響を及ぼしていることから、感染拡大防止に向け、夜間のロックダウン実施を含む規制措置の追加を発表した。11月28日午前5時から適用し、12月19日まで継続する。政府は12月14日に状況を再評価する。
今回発表された措置の具体的な内容は以下のとおり。
- 全ての人は可能な限り家にいること。
- 18歳以上の全ての人は他人と1.5メートルの距離を確保することを義務付け。
- (生活に必須の店舗やサービスを除き)全ての場所とイベントは午後5時から翌日午前5時まで閉店・中止とする。スーパーや薬局など生活に必須の店舗は午後8時まで営業可能。公証人や弁護士、住宅ローンアドバイザー、医療関係者など必須サービスの提供者は通常の営業時間のとおり。
- アマチュアスポーツの試合と練習は午後5時から翌日午前5時まで禁止。プロスポーツの試合と練習、プロの芸術・文化活動は午後5時以降でも無観客を条件に可能。
- 飲食店、映画館、劇場など座席指定のある場所でも、1.5メートルの距離確保とマスク着用を義務付け。
- 見本市など人が移動する会場でも、1.5メートルの距離確保とマスク着用を義務付け。
- 在宅勤務を原則化。出勤せざるを得ない場合は、常に1.5メートルの距離を確保すること。
- 他人の家を訪問、または来客の場合は自己検査を行うこと。
(下笠哲太郎)
(オランダ)
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