ヤマハ発動機、ブラック ジャック サイト
(インド)
ニューデリー発
2021年11月25日
ヤマハ発動機は10月29日、インド最大の自転車メーカーのヒーローサイクルズの子会社ヒーローモーターズとの間で、電動アシスト自転車部品を製造する合弁会社設立に向けた契約に署名したと発表した。インド北西部パンジャブ州ルディアナに設立し、2022年に生産を開始する予定だ。設立時の資本金は2億2,000万ルピー(約3億5,200万円、1ルピー=約1.6円)で、ヤマハ発動機とヒーローモーターズの出資比率は1対9となる。
ヤマハ発動機によるヒーローサイクルズとの連携は、2018年11月にインドにおける電動アシスト自転車の事業性を検討する覚書を、三井物産も含めた3者間で締結したことが発端だ。電動アシスト自転車には、ペダル周辺の車体中央に動力源を配置する「センター・モーター・ユニット」と、前後どちらかの車輪ホイールの中央に動力源を配置する「ハブ・モーター・ユニット」がある。ヤマハ発動機は、自然なアシスト制御が可能になる一方でそれを懸架する車体の専用設計と自転車構成部品の専用チューニングを要する前者、ヒーローサイクルズは、動力源を配置するホイールに引っ張られる、または押される感覚があるものの、車体の自由度があり、部品の調整が不要な後者で、それぞれラインナップをそろえている。
ヒーローサイクルズが2019年11月に発売した電動アシスト自転車は、上述の提携に基づき、ヤマハ発動機が持つ「センター・モーター・ユニット」を採用したインド初のモデルだった。一方、今回新たに設立する合弁会社では「ハブ・モーター・ユニット」を生産する。
ヤマハ発動機は、1993年に世界初となる電動アシスト自転車を商品化して以来、同分野での事業展開は主に同商品の販売と、自転車メーカー向けドライブユニット(注)の供給を2本柱としてきた。同社のブラック ジャック サイト市場としては現在欧州が中心だが、自動二輪車市場の発展が著しいインドでも今後、自転車や電動アシスト自転車の需要が伸びると見込んでいる。
(注)モーターやそのコントローラーを含む電動アシスト自転車の動力源。
(高際晃平)
(インド)
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