米テスラ、バッテリー製造装置の生産拠点をカナダ・オンタリオ州に開設
(米国、カナダ)
トロント発
2021年11月26日
米国の電気自動車(EV)メーカーのテスラは、カナダ・トロント郊外のマーカム市にバッテリー製造装置を生産する工場を開設していたことが明らかになった。
マーカム市長のフランク・スカルピッティ氏による11月4日付のツイッター投稿では、同市の工場がカナダで初のテスラブランドの製造施設となり、世界各地でバッテリー製造に使用される最先端の製造装置が生産されることに言及し、「テスラ・カナダが既に強固なものとなっている当地の自動車とテクノロジーのエコシステムに加わることをうれしく思う」と述べている。
これに続くロイターの報道(11月5日)では、同市関係者の話として、マーカムの工場は2021年夏に開所しており、隣接するリッチモンド・ヒル市の工場を拡大したことも公表した。
EV関連メディアのエレクトリック・オートノミー・カナダ(11月5日)によると、テスラは2019年にリッチモンド・ヒル市の精密電池専門企業ハイバー・システムズを買収し、2021年半ばまでに「テスラ・トロント・オートメーションULC」に改称したという。 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の言うところの「機械を製造するための機械を作る」場所として、また、リチウムイオン電池の研究拠点として、テスラはカナダ、特にトロント北部の郊外を重要なスポットの1つとして位置づけているようだとしている。
(江崎江里子)
(米国、カナダ)
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