タイ国有鉄道が首都圏鉄道「レッドライン」事業オリエンテーションセミナーを開催
(タイ)
バンコク発
2021年10月07日
タイ国有鉄道(SRT)は9月30日、首都圏鉄道「レッドライン」(通勤電車システム)事業の実現可能性調査(FS)と評価・分析に関するオリエンテーションウェビナーを開催した。同事業はタイ運輸省の下、SRTがコンサルタントを雇用し、官民連携(PPP:Public-Private Partnership)事業の実施に向けたFSと評価・分析が行われている。本ウェビナーには、政府機関、民間企業から約160人が参加した。
同事業のFS調査と評価・分析は、2021年6月~2022年5月に実施される。内容は、2021年6~11月にFSおよび評価・分析、2021年7月~2022年に入札にかかる提案依頼書の草案作成、2021年10月末ごろに第1回のサウンディング型市場調査を行い、同調査の第2回を2022年4月に実施した後、2022年5月に最終的な入札にかかる提案依頼書を作成する。
その後、2022年6月から2023年7月までの14カ月間で、プロジェクトへの民間投資を求める予定。
同事業は、バンコク首都圏鉄道マスタープラン(M-MAP)に基づくプロジェクトの1つで、バンコクの南北線(ダークレッドライン)および東西線(ライトレッドライン)の2路線をバンスー駅で接続し、近隣からバンコクへの乗客と旅行者の利便性を図るもの。
第1期:建設完了
- バンスー~ランシット~タリンチャン〔合計41.6キロ、投資額: 1,088億3,301万バーツ(約3,600億円、1バーツ=約3.3円)〕
第2期:第1期の拡張
- ランシット~タマサート大学ランシットキャンパス(8.8キロ、65億7,040万バーツ)
- タリンチャン~サラヤ(14.8キロ、102億218万バーツ)
- タリンチャン~シリラジ(5.7キロ、66億4,503万バーツ)
- バンスー~パヤータイ~マッカサン~フアマック~フアランポーン(計25.9キロ、441億5,776万バーツ)
第3フェーズ:2027年または2028年に全ての区画の運用開始。
プロジェクトの詳細については、ウェブサイトで確認が可能だ。
(宮口莉央、デゥアンパニッチ・チュティマ)
(タイ)
ビジネス短信 f6bf6d706c0d2068