アビィ首相が2期目へ、就任式を開催
(エチオピア)
アディスアベバ発
2021年10月08日
エチオピアのアビィ・アフメド首相は、10月4日にアディスアベバ市中心部のマスカルスクエアで2期目の就任式を行った(任期5年)。アビィ首相が率いる与党「繁栄党」は6月の選挙で、一部投票延期となった選挙区を残したまま圧勝していた(2021年7月12日記事参照)。
アビィ首相は就任あいさつの中で、広範な政治参加を目指して、あらゆる共同体を含む政治対話を実施するとした。一方で、エチオピアの安定を脅かす外部勢力を非難し、内政問題の自主的な解決を図る自決権を強調し、主権と国土の一体性を損なう「反エチオピア的勢力」との闘争継続も表明した。国内北部ティグライ州は、旧政権主流派だったティグライ人民解放戦線(TPLF)が実効支配し、一時停戦状態にある。
また、周辺国との関係については、グランドルネッサンスダムの建設に伴う、水利権をめぐりエジプトやスーダンとの調整が続く()。アビィ首相は、ダム完成への決意と「アフリカの問題をアフリカで解決する」立場をあらためて示した。
就任式には、ナイジェリア、セネガル、ジブチ、ソマリア、ケニアから大統領、コンゴ民主共和国から首相が参加した。就任式の前日から当日までは、空港周辺を含むアディスアベバ市内の主要道路で移動規制が敷かれ、各地で渋滞が発生した。
(関隆夫)
(エチオピア)
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