田辺三菱製薬、カナダ子会社が開発の新型コロナワクチンの国内臨床試験を開始
(日本、カナダ、米国、英国、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ)
米州課
2021年10月04日
田辺三菱製薬(本社:大阪府大阪市)は9月30日、連結子会社のメディカゴ(本社:カナダ・ケベック市)が開発している植物由来の新型コロナウイルスワクチンの日本での臨床試験を10月2日に開始すると発表した。
メディカゴが開発しているワクチンは、たばこ属の植物を使用したウイルス様粒子(Virus Like Particle:VLP)製造技術を用いたもので、ウイルスと同様の外部構造を持ち、高い免疫獲得効果が期待されるとしている。また、遺伝子ブラック ジャック ランキングを持たないため、体内でウイルスの増殖がなく安全性にも優れるという。報道などによると、同ワクチンは米国ファイザー製や米モデルナ製のワクチンに比べコストが抑えられ、5~8週間程度で生産でき、短期間での大量生産が期待できるという。
今回の臨床試験は、20歳以上の日本人男性と女性の計145人を対象とする。田辺三菱製薬によると、既にカナダ、米国、英国、ブラジル、アルゼンチン、メキシコで約2万4,000人の治験参加者を対象にした第2/3相臨床試験の第3相パートの投与を終了しており、これらの試験データと日本での試験データを用いて、2022年3月までに同ワクチンの日本での承認申請を目指すという。
カナダと米国で行われた第2/3相臨床試験の第2相パートの結果では、成人と高齢者で同程度の抗体反応が確認され、新型コロナウイルスから回復した人の10倍以上の中和抗体価が確認され、治験で重篤な副反応は確認されなかったという。
(大塚真子)
(日本、カナダ、米国、英国、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ)
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