逼迫する航空貨物輸送、ブラック ジャック ディーラー ルールが米国物流セミナー開催

(米国)

ロサンゼルス発

2021年09月03日

ブラック ジャック ディーラー ルールは8月26日、第3回米国の最新物流事情オンラインセミナー「米国の航空貨物市場の動向」を開催した。ワールドシティーのケン・ロバーツ氏とロサンゼルス・エアカーゴ協会のダン・ガートナー氏が米国の航空貨物市場の動向や現状を解説した。

米国内では海上や陸上の貨物輸送で混雑が続いており、その影響が航空貨物市場にも広がる中、300人を超える日本企業関係者がセミナーを視聴した。

ロバーツ氏は、日本との航空貨物の貿易額でロサンゼルス国際空港はシカゴ・オヘア国際空港に次いで2番目に多く、中国と台湾に続く第3位の貿易相手国・地域と説明した。日本からロサンゼルス空港への貨物輸送は2013年以降、高水準の状況が続いており、日本からの輸入は2019年上半期に18億3,000万ドル、2021年上半期18億ドル、日本への輸出では2019年上半期に21億3,000万ドル、2021年上半期は20億3,000万ドルとなった。また、特徴的な動きとして、2019年に4億ドルを超えていた日本からの半導体製造装置関連の輸入額が2021年上半期は9,683万ドルへ大幅に減少したことを挙げている。

ガートナー氏は、新型コロナウイルス対策による各国の渡航規制で旅客機が減便したことにより、航空貨物用の積載能力が大幅に低下したことに加え、海上輸送から航空輸送への切り替えも相まって、航空貨物輸送の運賃が高騰していると説明した。このような状況は2022年第3四半期(7~9月)まで続くという見通しを示した上で、荷主は輸送に必要なリードタイムを勘案することが重要と指摘している。

セミナーでは、航空輸送における港湾混雑や物流に携わる人手不足に関する質問や懸念が寄せられた。混雑については、航空輸送や海上輸送などさまざまな局面の混雑を踏まえた対応策の検討が必要と指摘した。人手不足については、新型コロナウイルス感染拡大前からの問題であり、すぐ解消するものではないとの見方が示された。

本セミナーはこちらのページでオンデマンド配信中。説明資料もダウンロードできる。米国の最新物流事情セミナーはシリーズで開催を予定しており、引き続き米国物流の現状を解説するセミナーを実施予定。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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