国民議会(下院)、RCEP協定批准を承認
(カンボジア)
プノンペン発
2021年09月15日
カンボジア国民議会(下院)は9月9日、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の批准を承認した。ジェトロが13日、カンボジア商業省のシム・ソケン長官にヒアリングしたところ、上院で承認された後、国王が公布して批准手続きが完了する(注)。上院は20日に会議を開き、承認決議を取る予定だ。
なお、同長官は、2021年2月のジェトロのインタビューで、RCEPによりカンボジアから域内への輸出が7%増加、域内からカンボジアへの投資が23%増加するなどとした調査結果を紹介し、RCEPは域内の連携を強固にし、輸出や投資の増加が期待できると評価している(特集:RCEPへの期待と展望 -カジノ ブラック)。
(注)RCEP協定第20章の最終規定では、各署名国は国内手続きを全て終えた後に、批准書または受諾書、承認書(以下、批准書)を寄託者のASEAN事務局長に寄託することになっている。同協定は、ASEAN10カ国のうち6カ国と非ASEAN5カ国のうち3カ国の批准書が寄託された日から60日後に発効する。
(井上良太)
(カンボジア)
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