新型コロナウイルスの感染者急増で、ブラック ジャック 必勝 法

(シンガポール)

シンガポール発

2021年09月27日

新型コロナウイルスの政府タスクフォースは9月24日、シンガポール国内感染者の急増を受けて同月27日から10月24日まで、飲食店内で食事ができる人数の上限を引き下げるなど、感染防止策を一段と引き締めると発表した。政府は同月8日から、職場での集まりの禁止など感染防止策を引き締めていた(2021年9月15日記事参照)。しかし、同月8日時点の1日当たりの新規感染者が349人だったが、17日に935人、26日時点では1,939人と、感染の勢いが加速している。

オン・イエクン保健相は9月24日の会見で、現状の感染の勢いが続けば、1日当たりの新規感染者数が来週中にも3,200人に達する可能性があると指摘した。政府タスクフォースは、感染者急増に伴う医療施設の負担を軽減するためとして同月27日から、集会の人数を現行の5人から2人に削減。職場について、在宅可能な従業員の出社が現行50%だったのを、在宅勤務をデフォルト(基本)とする。また、飲食店内の飲食について、ワクチン接種者であれば5人までの飲食を認めていたのを、2人に引き下げる。さらに、職場での定期的な検査を義務付けていない企業に対し、現場に出勤する社員への抗原テスト・キットによる検査を強く推奨するとしている。

なお、展示会やイベント、ライブ上演などについて現行、ワクチン接種者であれば1,000人までの開催を認めており、これを維持とする。今回の感染対策の引き締め措置については10月24日までの時限措置としているが、2週間後に国内の感染状況をみて再び見直す方針(注)。

政府タスクフォースは、今回の感染防止策引き締めで影響を受ける飲食や小売り、スポーツジムなどに対し、従業員の給与の一部支援する「雇用サポート・スキーム(JSS)」の政府負担を9月27日から10月24日まで、25%へと拡充する。公営の施設に入居する対象企業の賃料を2週間免除とするほか、タクシーやハイヤー運転手に支援金を支給する。今回の引き締め策に伴う政府支援総額は6億5,000万シンガポール・ドル(約533億円、Sドル、1Sドル=約82円)。

3回目のワクチン接種、50歳以上に対象拡大

一方、2回の新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた人は、9月25日時点で人口の82%に達している。政府は9月15日から60歳以上の高齢者を対象に3回目の接種(ブースター接種)を開始しており(2021年9月7日記事参照)、10月4日からブースター接種の対象を50歳以上へと拡大する。

(注)政府タスクフォースが9月24日に発表した、一連の感染防止強化策と政府支援の詳細は同日の報道発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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