電子商取引の発展に向けた行動計画を閣議承認
(タイ)
バンコク発
2021年09月08日
タイ政府は8月30日、商務省が提案した電子商取引(EC)の発展に向けた第1期行動計画(2021年~2022年)を閣議で承認した。同計画に基づき、EC産業の発展を推進する。計画の主な目標は以下のとおり。
- 国内EC市場規模(Value of e-commerce)を2022年に5兆3,500億バーツ(約18兆1,900億円、1バーツ=約3.4円)に引き上げる。2019年時点では4兆300億バーツ(「バンコク・ポスト」紙8月30日)。
- 中小企業のEC販売額を前年比で最低でも5%増やす。
- アウトバウンドでの越境EC販売額を前年比で最低でも5%増やす。
- 官民でECブラック ジャック コツを連結し、ビッグデータ利用の効率性を向上させる。
また、目標を達成するため、以下のような取り組みを行う。
- 少なくとも年間1万以上のEC事業者の事業開発局(DBD)への登録を推進する。
- ブラック ジャック コツ通信技術(ICT)インフラ(例:クラウド・コンピューティングシステム)や、物流、金融などのEC事業環境を整備すべく、関係機関を通じて年間10プロジェクトを実施する。
- 国内・越境でのEC取引を促進するため、電子マーケットプレースを開発する。
- 国内に登録されているECプラットフォーマーや関連デジタルサービス・プロバイダーの売上高を少なくとも前年比10%増加させる。
米国のグーグルと、シンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングス、米コンサル会社ベイン・アンド・カンパニーの共同調査によると、タイの2020年のインターネット経済の総流通取引額(GMV)は前年比7%増の180億ドルで、特にECのGMVは前年比81%増の90億ドルに拡大している。
また、米国のフェイスブックとベイン・アンド・カンパニーが2021年8月に発表したレポートによると、タイのオンライン小売市場のGMVは2021年の220億ドルから2026年に300億ドルへ1.4倍に成長することが見込まれている。
(北見創、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ)
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