米インテル、アリゾナ州で最先端の半導体工場建設に着手
(米国)
ロサンゼルス発
2021年09月30日
米国半導体大手のインテルは9月24日、アリゾナ州チャンドラー市のオコティロ・キャンパスで新工場建設の起工式を開催した。
インテルは総額200億ドルを投じて2つの半導体製造工場を建設し、「インテル20A」を含む同社の最先端製品の製造を予定する。2024年の完全稼働を目指しており、3,000人を超える高賃金・ハイテク人材の直接雇用や3,000人の工場建設雇用に加え、地域社会に1万5,000人の間接雇用創出を見込んでいる。
起工式にはアリゾナ州のダグラス・デュシー知事やインテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が参加した。ゲルシンガーCEOは「(世界的な半導体不足を)解消するため、単に生産能力を向上させるだけでなく、最先端の(半導体の)生産能力を提供するものだ。われわれは、アリゾナ州とインテルが最先端の半導体を世界に供給するための、疑う余地のないリーダーとなることを望んでいる」と述べた。
アリゾナ州では、半導体受託生産の世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が2020年に、120億ドルを投じて新工場の建設を発表するなど、全米をリードする半導体集積地として注目を集めている。
(サチエ・ヴァメーレン)
(米国)
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