新型コロナワクチン接種完了率が対象人口の8割を突破
(チリ)
サンティアゴ発
2021年08月06日
チリ保健省は8月4日、国内の新型コロナウイルスワクチン接種において、政府が定めた接種対象人口(18歳以上)1,520万840人のうち、所定回数(注1)のワクチン接種を終えた者が1,220万6,947人となり、対象人口の80%を超えたことを発表した(添付資料表参照)。国内のワクチン接種は2020年12月24日に始まり、約7カ月半が経過している。
チリでは現在、ファイザー製ワクチンに限り12~16歳への接種も承認されている。上述の接種対象人口には含まれていないものの、8月4日までに12~17歳の人口149万5,162人のうち、69万5,544人(47%)が1度目の接種を、17万4,341人(12%)が所定回数のワクチン接種を終えている。
ワクチン接種の進展に伴い、国内の新型コロナウイルス感染状況は、ピーク時に比べ大幅に改善しており、6月初旬に5万人近かったアクティブ感染者数(注2)は、8月に入り6,000人台にまで減少している(添付資料図参照)。国内でも感染者が確認されたデルタ型変異株の脅威には懸念が残るが、多くの国民が所定回数のワクチン接種を終え、経済活動の再活性化が期待されている。
(注1)チリで接種されているワクチンのうち、ファイザー、シノバック、アストラゼネカ製は2回接種が必要。カンシノ製は1回で接種が完了する。
(注2)発症後や陽性確定後、または検体採取後15日以上経過していない感染者または感染疑義者(死者を除く)。
(岡戸美澪)
(チリ)
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