ケニア大統領が訪英、関係を強化へ
(ケニア、英国)
ナイロビ発
2021年08月03日
ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は英国を訪れ、7月28日にボリス・ジョンソン首相との首脳会談に臨んだ。両者は貿易投資、安全保障での協力関係を強化することで合意した。また、英国は以前発表した40万回分の新型コロナウイルスワクチンに加え、ケニア向けに追加を供与することを約束した。
ケニヤッタ大統領は、両首脳が共催したグローバル教育サミットに出席したほか、英国外務・英連邦・開発省のドミニク・ラーブ大臣とロンドンの金融街シティのウィリアム・ラッセル市長が共催したビジネスフォーラムに参加した。同フォーラムには、ウクル・ヤタニ財務・計画省長官、レイチェル・オマモ外務・国際貿易長官らも同席した。ケニヤッタ大統領は自ら、10の投資機会を説明した上で、連携を通じて投資の要となる官民パートナーシップ(PPP)事業などを積極的に促進していくよう呼び掛けた。イベント期間中、英国の外務・英連邦・開発省とケニアの財務省、民間インフラ開発グループが連携協定を結ぶと発表したほか、民間金融団体のナイロビ・国際ファイナンシャルセンター(NIFC)とザ・シティ・ユーケー(TheCityUK)が連携協定を締結した。
英国は、東アフリカ共同体(EAC)と経済連携協定(EPA)の枠組みを構築していて、2020年12月8日にはケニアと署名した(関連ブラック ジャック ルール)。地域共同体(REC)との整合性に課題があると指摘されていたが、在ケニア英国高等弁務官事務所が2021年3月24日、EPAが発効に至ったと発表していた。ケニアを原産とする切り花などを輸出する際、英国での関税が無税となり、ケニアからは輸出拡大を期待する声が上がっている。
(久保唯香)
(ケニア、英国)
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