Eコマースが拡大する中、オリンピック関連製品のネット販売増加
(ブラジル)
サンパウロ発
2021年08月06日
ブラジルの7月27日付の現地紙「ウォル」によると、スポーツ用品を販売するインターネットサイト「ネットシューズ」で、スケートボード関連アイテムの売上高が前週比79.7%増、サーフィン関連アイテムも前週比16.9%増加した。開催中の東京オリンピック大会のスケートボード競技でブラジル代表のライッサ・レアウ氏が銀メダル、サーフィン競技でイタロ・フェレイラ氏が金メダル獲得した影響だという。
ブラジルでは近年、Eコマース市場が拡大しており、こうした消費拡大を後押ししている。オンライン市場調査会社のイービット/ニールセンと金融機関のベックス・バンコが共同で2021年3月に発表した「ウェブショッパーズ43版(Webshoppers 43)」によると、2020年のブラジルのEコマース市場は前年比41%増加し、過去13年間で最高となる8,740万レアル(約18億5,288万円、1レアル=約21.2円)となった。2018年は前年比12%増、2019年は同16%増と、着実に増加していることが分かる。
「Eコマースブラジル」によると(4月28日付)、ブラジルのEコマース市場に焦点を当てたマーケットインテリジェンス(注1)企業のコンプレ・アンド・コンフィーが発表した「ネオトラストレポート(Neotrust Report)」で、2021年第1四半期(1~3月)の同市場における取引件数は7,850万件で、前年同期比57.4%増加。売上高は352億レアルで同72.2%増加した。
「ダータ・レポルタル(DataReportal)」(注2)の2月11日付データによると、ブラジルの人口約2億1,000万人のうち、インターネットユーザーは前年比960万人増の約1億6,000万人で、インターネット普及率は75%だ。
なお、調査会社「ダータ・フォーリャ」の2015年時点の調査によると、ブラジルのスケートボード市場は世界2位だった。当時の同市場の年間売上高は9億4,000万レアルと推定されており、米国(45億ドル)に次ぐ規模。調査時点でのブラジル国内のプロスケートボード選手は850万人だ。
(注1)トレンドや消費者、製品、競合他社などのブラック ジャック オンラインを収集し、関連市場をモニタリングすることで得られるブランド認知度のこと。
(注2)ブラジルのEコマース市場に関し、世界中の人々がオンラインで何をしているかを発信している。
(斎藤裕之)
(ブラジル)
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