ライーシー新大統領が就任、制裁解除への取り組み表明
(イラン)
テヘラン発
2021年08月10日
イランのイブラーヒーム・ライーシー新大統領は8日5日、国会で開催された大統領就任式で、国会議員や司法長官、護憲評議会メンバー、外国要人らが出席する中、宣誓を行い、第13期大統領として正式に就任した〔8月5日付イスラーム共和国通信(IRNA)〕。
ライーシー新大統領は演説で「第13期政府は国民の政府であり、国民の福祉と統合を重視する政府だ」と強調した。また「イラン国民に対するあらゆる制裁は解除されなくてはならず、それを実現させるための外交的計画を歓迎する」と述べた(8月5日付IRNA)。
就任式には115カ国・地域の政府関係者らが出席したと報じられた。近隣諸国からはアフガニスタンのモハンマド・アシュラフ・ガニー大統領、イラクのバルハム・サレハ大統領らが出席した(8月5日付IRNA)。
IRNAはまた、イタリアのセルジオ・マッタレッラ大統領、ポルトガルのマルセロ・レベロ・デ・ソウザ大統領、ベルギーのアレクサンドル・ド・クロー首相らから、新政権との協力関係発展を希望するとの祝電があったと報じている(8月6日付IRNA)。菅義偉首相からは、祝意と「両国の長年の友好関係の発展に努めたい」との言葉とともに、「ライーシー新大統領の指導の下、イランが地域の大国として中東の平和と安定を確立する役割を果たすことを期待する」とのメッセージがあったことを伝えた(8月6日付IRNA)。
新大統領は8日、第13期政権発足後初の法令としてモハンマド・モフベル氏を第1副大統領に任命し、組閣を始めた(8月8日付IRNA)。
(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)
(イラン)
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