ブラック ジャック ゲーム ルール、日本進出目指す英フィンテック企業のオンラインピッチイベント開催
(英国)
ロンドン発
2021年07月09日
ブラック ジャック ゲーム ルールは6月22日、「英国フィンテック・スタートアップ・オンラインピッチ」と題し、英国のフィンテック業界の動向と有望スタートアップを紹介するイベントを開催した(後援:Fintech協会、金融庁)。イベントには、日系金融機関を中心に100人以上が参加。国際金融都市ロンドンを有し、フィンテック先進国としてユニコーン企業を多数輩出している英国への関心の高さを裏付けた。
冒頭、在英日本大使館の片岡修平一等書記官が英国のフィンテックエコシステムについて講演。業界のトレンドについて、業界の競争激化やキャリアのコモディティー化(差別化が困難になること)、個人事業主の増加、新型コロナウイルス禍による個人消費の落ち込みなどを要因とする、B to CからB to Bへのビジネスモデルの変化を指摘。今後は大企業需要を裏方的にサポートする企業や、特定のアプリやデバイスに頼らないサービスが伸びる可能性があるとの見立てを示した。加えて、英フィンテック企業の日本市場への関心の低さや、同業界への資金提供面で中華系投資ファンドが強い存在感を示している点、大型資金調達で新規株式公開のみならず、英国のベンチャーキャピタルやプライベート・エクイティーが参戦してくる資金調達市場の層の厚さなどを指摘した。また、制度面のフィンテック振興策のトレンドについて、英国ではこれまで150近くのスタートアップ企業によるプロブラック ジャック ゲーム ルールクトが「規制のサンドボックス」(注1)による支援を受け、同政策が日本ほか世界各国に広がっていることを紹介。英フィンテック企業に関心を持つ日本企業への示唆として、英国企業が支援などを求めている早い段階からの積極的なアプローチが重要だと解説した。
続いて、日本市場への参入を目指す英国発フィンテック関連スタートアップ企業4社がピッチを実施。不正行為やマネーロンダリングなどの金融犯罪を検知するためのプラットフォームを提供する「フィーチャースペース(Featurespace)」、次に、デジタルウォレットなどの決済ソリューションに関するプラットフォームを提供する「トライブ・ペイメント(Tribe Payments)」、メールやチャットなど取引先とのコミュニケーションに対し最先端の機械学習などを用いて分析・自動化するプラットフォームを提供する「レインファー(Reinfer)」、人工知能(AI)を活用したデータクレンジング(注2)など社内データの管理・測定などを行うプラットフォームを提供する「データクティクス(Datactics)」と続いた。4社に対し、参加者からは各プラットフォームの特徴や強み、日本語への対応の有無など多くの質問が寄せられ、日本企業の関心の高さがうかがえた。
最後に、Fintech協会の野中瑛里子事務局長が登壇。同協会の概要や取り組みを紹介し、今後の海外との連携やビジネスマッチングによるフィンテック企業の発展に期待を寄せた。
(注1)現行規制からの一時的な逸脱を許可することで、投資家保護や金融の安定性を確保しながら、規制監督機関がデジタル金融の新技術に関する知見を得るとともに、企業に新技術を活用したサービスの実証を可能にするもの。
(注2)破損したデータや表記の揺れなどを修正し、データの整合性や質を高めること。
(尾崎翔太)
(英国)
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