新型コロナ感染者が累計100万人超、デルタ型変異株拡大で病床が逼迫

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年07月13日

バングラデシュで7月9日、新型コロナウイルスの累計感染者数が100万人を超え、11日時点で102万1,189人となった。死者は計1万6,419人。6月下旬からの感染再拡大を受けて、7月1日から全国規模の行動・移動規制を開始している(2021年7月6日記事参照)。活動・移動制限下でも6日には1日当たり感染者数が初めて1万人超の1万1,525人となった。その後も連日1万人を超える新規感染が確認されており、陽性率30%を超える深刻な感染状況となっている。

感染拡大の背景としては、デルタ(インド)型変異株の拡大がある。バングラデシュ下痢国際研究所が5月25日~6月7日に実施したサンプル調査によると、ダッカでの感染例60検体のうち68%を占める41検体以上から、デルタ型変異株が検出されたと報じられている(「デーリー・スター」紙6月18日)。その後、7月上旬にかけて感染者が一気に増加しているため、デルタ型変異株はさらに拡大している可能性が高い。

外国人駐在員が利用するダッカ市内の主要病院でも、新型コロナ治療用の病床数が逼迫している。在留邦人の間でも感染例が確認されており、今後も徹底した感染対策が必要だ。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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