バイオ・循環型・グリーン(BCG)経済推進へ7カ年計画と13施策発表

(タイ)

バンコク発

2021年07月19日

タイのバイオ・循環型・グリーン(BCG)経済委員会(委員長:プラユット・チャンオーチャー首相)が7月12日、オンラインで開催外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされ、2021年初に採用したBCGモデルの4つの戦略(関連ブラック クイーン ブラック)に基づく13の施策の実行を決定した。それらの施策をベースとした7カ年計画(2021~2027年)を遂行することにより、BCGモデルを原動力とした経済発展を加速させる。13の主要施策は以下のとおり。

  1. 生物多様性・文化・知的資本のデジタル・データベース構築
  2. 産学官連携(カーボンクレジット制度を活用した民間企業による国有地での森林再生など)
  3. BCG経済回廊(BCG商品・サービス開発による地方経済の発展など)
  4. 高効率・高品質・高付加価値な農業システム
  5. ストリートフード(屋台の食べ物)、ローカルフードの品質・安全性向上
  6. バイオケミカル・機能性食品などの革新的バイオ製品の生産拡大
  7. BCG商品・サービス市場の創出
  8. 持続可能なグリーンツーリズム推進
  9. グリーンイノベーションや循環型経済システムの活用
  10. 基礎インフラ投資、BCG商品・サービスの国際標準への適合
  11. BCG関連スタートアップ振興
  12. BCG経済に対応した人材開発
  13. 外国人投資家の誘致、貿易投資促進、外国との研究ネットワーク構築などグローバル化推進

同委員会はまた、タイ中部・ラチャブリ県、北部・ラムパーン県、東北部・コンケン県、東部・チャンタブリ県、南部・パッタルン県の5県を各地域のパイロット・エリアに指定した。各エリアの強みを生かし、農業分野などで開発を推進する。

(北見創)

(タイ)

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