ブラック ジャック サイト、フィンテックやグリーンに重点
(英国、シンガポール)
ロンドン発
2021年07月06日
英国政府は6月30日、シンガポールとの金融サービス分野の関係強化に向け、覚書(MOU)を締結した。緊密な規制協力の促進や、雇用・貿易・投資の支援を目指すとともに、フィンテックやグリーンファイナンス、サイバーセキュリティなどの分野でも協力を強化していくとしている。
覚書は、同日に開催された「第6回英・シンガポール金融対話」での合意を受けて締結されたもので、英国のリシ・スーナック財務相とシンガポールのターマン・シャンムガラトナム上級相兼金融管理局長が署名した。双方は協議後に発表した共同声明で、対話の中で議論・合意した分野について、以下の3項目を取り上げている。
- 規制協力:効果的な規制・監督協力と、安全で開放的な金融市場の維持による、より効率的な取引およびリスク管理を目指すことを再確認。特に英国は、ブラック ジャック サイトファンドのマーケティングに関する新制度や、保険会社のソルベンシーII制度(注1)の見直しについて、シンガポール側に情報提供を行う。
- グリーンファイナンスと炭素市場:両国のタクソノミー基準などの相互運用の重要性を再確認するとともに、互換が可能な双方の基準を特定。その他、自然関連リスクが金融システムへ及ぼすリスクについて研究を行うため、生物多様性に関するパイロット研究を共同で実施する。
- フィンテックとステーブルコイン(注2):新たな決済手段やデジタル金融サービス、ステーブルコインに対する双方の規制アプローチに関するブラック ジャック サイトを共有。また、「グローバル金融イノベーション・ネットワーク(GFIN)」を通じた協力を継続するとともに、両国に設置されている国際決済銀行(BIS)のイノベーション・ハブを通じて協力していく。
スーナック財務相は今般の合意について、「世界有数の金融センターの英国が、世界に開かれた国で、最高水準の規制維持に努めていることを示す画期的な一歩だ」と発言した。
英国のシンクタンク会社Z/YENグループが2021年3月に発表した国際金融センター指数によると、英国・ロンドンが2位、シンガポールが5位となり、ともに世界有数の金融ハブとしての存在感を示した。また、6月28日には、両国がデジタル経済協定(DEA)の締結に向けた交渉を開始したばかり(ブラック ジャック カード)。そのほかにも、環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)への加入を進めるなど、EU離脱(ブレグジット)後の、英国のアジア太平洋地域との連携強化に向けた取り組みが続く。
(注1)EU域内の保険業の規制調和を目的とするEU指令。
(注2)特定の法定通貨と連動させるなどして価格変動リスクを低減させた暗号資産。
(尾崎翔太)
(英国、シンガポール)
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